九州国際大学付属中学校

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2016年06月29日 水曜日|カテゴリー: 行事

研究授業⑤

3年生の理科の授業、今日はイオンの性質を考えるために実験をしました。
酸性やアルカリ性の液体をつけたリトマス紙に、電流を流すとどうなるかを調べました。
リトマス紙に液体をつけるとシミができます。そのリトマス紙に電流を流すと、シミが片方の電極側に移動します。それをもとに、酸やアルカリの特性を見つけるのがねらいです。



実験の後は結果をまとめていきます。
塩酸を青色リトマス紙につけると、赤色のシミが出来ます。そして電流を流すと陰極側に移動しました。この実験はどの班も上手く出来ました。
水酸化ナトリウム水溶液を赤色リトマス紙につけると、青色のシミが出来、それは陽局側に移動します。先生がこのようにまとめると、生徒から異論が出されました。
「先生、ボクたちの班は、どちらも陰極側に移動しました」「私たちもです」
驚いたことに8グループ中3グループが陰極側に移動していました。
「電極をつける位置を間違えてない?」「いいえ、それは大丈夫です」

想定とは異なる結果に一同ビックリ。
ひとまず今日は、一般的な結論を確認し、なぜこのようなことになったかは、次の時間に考えることにしました。

【参加した先生の感想】
○実験の進め方が参考になりました。授業の終末、実験のまとめをする場面は、先生が急ぎ過ぎたように見えました。実験だけで、水素イオンや水酸化物イオンの存在まで気付く生徒は多くないと思います。電離式やリトマス紙の変化等に触れていくことが大事だったように思います。