九州国際大学付属中学校

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2013年07月09日 火曜日|カテゴリー: お知らせ

思春期講演会

6月29日土曜日、九州国際大学KIUホールにおいて、九州大学大学院 人間環境学研究科 実践臨床心理学専攻の大場信惠教授をお招きして、「思春期の子どもとのつきあい方」と題して講演会を開催しました。

大場先生は、臨床心理士として病院で20年以上の臨床経験をもっておられる実務家であり、その経験談を具体的にお話されていきました。「思春期とは反抗期そのもので、子どもは反抗期を通して自立していくのであり、子どもの反抗は、親への安心感・信頼感に基づくものである」というお言葉には、参観されている保護者の方々も胸をなでおろしておられました。

また、思春期の現代的特徴として、「反抗期のない子どもたち」を例にあげられ、その結果として、不登校やひきこもり、家庭内暴力やリストカット等の問題を生じていることも指摘されました。

先生は、そのような問題を抱える子どもと親を心から愛し、救ってあげたいという信念に満ち満ちておられ、お話を通して、会場にいる全ての人々の心を癒し、優しい気持ちに変えていかれました。

先生は、そのような問題を抱える親を集めて「親の会」を結成され、不登校生徒たちの集団活動やキャンプなどを実践されています。最後に、「心の病には、とにかく体験を積ませていくことが最大の薬である」ことを教えていただき、大盛況のもとに講演会は、幕を閉じました。

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