研究授業⑨

1年生の社会科(歴史)、元の襲来と鎌倉幕府について勉強します。
元寇については小学校でも学習していますが、中学校ではこれを深めたり、社会の動きとあわせて考えたりします。
まず、先生の話を聞きながらプリントの空欄を埋め、フビライ・ハン、文永の役、弘安の役などの要点を確認しました。
先生はタブレットの画面を黒板に写し、大事なことを補足しながら話を進めました。

元寇の様子が確認できたところで、先生から「この絵を見て、元と日本の戦い方の違いをみつけなさい」と問われます。
グループを作ってそれぞれ考えを出し合いました。

● 元は軽そうな服だが、日本は重そうだ。
● 元は集団で戦っているが、日本は一人で戦っている。
かなり大事なところに気付いたようです。
なかには「どうして、(元の)前の3人だけは色が違うの?」という疑問の声が。
「それはね、後で書き足したんだよ。前の方の人は戦ってるけど、後ろの人はどう?これ重要だよ」何か秘密が隠れているのをちらつかせるように、先生は話しました。

この絵は、竹崎季長という人がつくった「蒙古襲来絵詞」という絵巻物の一部ですと言いながら、先生が何かを取り出しました。

これを広げてみると、あまりの長さに一同ビックリ。
でも、実物はこの3倍の大きさだそうです。

「どうして、竹崎季長はこんなに大きな絵巻物を作ったのでしょう?」
先生の問いかけに、もう一度、グループで話し合いました。

 ● 自分の頑張りを認めてもらえるようアピールしてほうびを得たかった。
 ● 幕府に、元と戦った頑張りを理解してもらって、たくさんのご恩をもらおうと考えたから。
 ● 自分の活躍を細かく大げさにかくことで、手柄を自分のものにし、ほうびをたくさんもらいたかった。

「なかなか大事なところに気付きましたね。
みなさん、プリントに○をつけていいですよ。でも私はこう考えました。それは次の授業で話しますね。」
と先生が言い終わったところで終わりのチャイムが鳴りました。

次の時間、先生が何と言うのか、とても楽しみです。