<2年生>職業体験教室①(卒業生講話)

自分の将来について考えてみる機会として、職業体験教室があります。
そのシリーズ1回目は、すでに就職し、仕事を持っている卒業生の講話を聞きます。
今年度の2年生には、医師や薬剤師、看護師など医療系の道に進みたいと考えている生徒が多くいるので、現在、佐賀大学医学部附属病院に勤務している、田中成幸さん(5期生)をお招きしました。
田中さんは研修医として麻酔科に在籍し、とても多忙な毎日を過ごしています。

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田中さんは、医師を目指した理由や研修医の生活、医師として命を預かる仕事の大変さや感謝の言葉をいただいたときの嬉しさややりがいなど、多岐に渡って話をしてくれました。
また、自身の中高生時代を振り返って、どのように勉強したらよいか中学生へアドバイスをしてくれました。

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田中さんの話の中で、「慣れれば大丈夫」「慣れることが大事」など、「慣れ」という言葉が何度か出てきたことが印象的でした。
不器用でも医師として大丈夫なのか?血を見ても気分悪くならないのか?という疑問に対しても、「練習をして慣れることが大事です」「経験を積んで慣れれば大丈夫」と話していました。
田中さんはさらりと言っていましたが、慣れるまで練習や経験を積んだ彼の努力の様子が感じられました。
何事も慣れるまで諦めないことが大切なのだと思います。

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縫合キットを使って、縫合の様子を見せてくれました。
縫合用の針は、U字型の独特の形をしています。
2種類のピンセットのような器具で針を刺したり、糸をはさんだりします。
お手本の後には、生徒が実際にやってみました。

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田中さんは、「高校時代は勉強したけれど、中学生の時は3時間くらいで、あまり勉強していませんでした」と言っていました。
勉強していなくて3時間!?生徒たちは驚きを隠せませんでした。
やっぱり先輩は、ちゃんと勉強していたんですね。

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最後に、生徒たちからたくさんの質問がありました。
・手術では緊張しますか?
・ドラマのようなドロドロした人間関係はありますか?
・ドクターXのような先生はいますか?
・お医者さんと患者さんで結婚したりしますか?
・ドラマを観て実際にはありえないことはありますか?
など、普段なかなか聞けない質問がたくさん出ましたが、田中さんの回答は興味をそそられるものばかりでした。

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田中さんは、さっそく今晩当直があるというということで、佐賀に戻るということでした。
この場を借りて改めて、田中さん本当にありがとうございました!